リハビリテーション室

リハビリテーションとは

リハビリテーション英語の説明

 「リハビリテーション=専門職による機能回復訓練」ととらえられることも多いですが、もともとはラテン語のre(再び)+habilis(適する)からきており、「再び適する状態にすること」とされ、わが国では「全人間的復権」と言い表されます。
リハビリテーションは医学的・職業的・社会的・教育的リハビリテーションの4領域に分かれますが、当院では急性期の医学的リハビリテーションを担っています。

当院リハビリテーション室について

 当院は地域の急性期医療を担っていますが、急性期においては手術による負担や発症後の安静などにより様々な臓器の機能低下が生じます。我々リハビリ室では機能低下を最小限にとどめるため、より早期からリハビリを行っています。
 その対象は、骨折や脳血管障害のほか、心臓の手術前後や心不全などの心大血管リハビリ、外科の手術後やがんのリハビリなど様々な疾患に対応しています。
 また、円滑に回復期リハビリや在宅へと移行できるように連携を心掛けるなど、専門的な知識と技術を生かし、患者さんの自立支援に向けサポートを行っています。 

運動療法室画像 <<運動療法室>>
作業療法室画像 <<作業療法室>>

言語聴覚室画像 <<言語聴覚室>>
心臓リハビリスペース画像 <<心臓リハビリスペース>>

病棟リハビリスペース画像①
病棟リハビリスペース画像②
<<病棟リハビリスペース>>

リハビリテーションの対象疾患について

中枢神経疾患 脳卒中、脳の外傷、脳腫瘍、脊髄損傷、小児発達障害など
整形外科疾患 骨折、脊椎疾患、靭帯損傷、変形性関節症、切断など
呼吸器疾患 慢性閉塞性肺疾患、肺炎、結核後遺症、全身麻酔術後の肺機能低下など
心疾患 心臓外科術前後、心不全、心筋梗塞、狭心症など
外科疾患 肺がん、乳がん、食道がんなど周術期

スタッフ数

理学療法士 25名
作業療法士 9名
言語聴覚士 7名

リハビリに係る専門資格等

資格名 取得者数
心臓リハビリテーション指導士 4名
心不全療養指導士 3名
呼吸療法認定士 5名
認定理学療法士
内部障害理学療法専門分野(循環)
3名
認定理学療法士
内部障害理学療法専門分野(呼吸)
2名
認定理学療法士(脳卒中) 1名
認定理学療法士(介護予防) 1名
認定理学療法士(運動器) 1名
認定言語聴覚士
(摂食嚥下障害領域)
1名
認定言語聴覚士
(失語・高次脳機能障害領域)
1名
がんのリハビリ研修会修了 17名

当院のリハビリに係る施設基準

  • ・運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
  • ・脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)
  • ・心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
  • ・廃用症候群リハビリテーション料(Ⅰ)
  • ・呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)
  • ・がん患者リハビリテーション料

リハビリテーション各部門紹介

理学療法(Physical Therapy: PT)

 病気やケガなどによって身体が不自由になった方々に対し、運動療法や物理療法などによって日常生活運動や移動動作の改善や維持・悪化予防を目指します。
 また、心疾患や呼吸器疾患などの周術期から関わり、早期復帰を目指します。

理学療法の様子
作業療法(Occupational Therapy: OT)

 作業活動(日常生活の諸動作や仕事・遊びなど、人間に関する全ての行動)を治療や援助の手段として用い、運動機能や精神・心理機能、日常生活活動の維持・改善を目指します。
 また、整形疾患に関する治療用装具(スプリント)等の作成も行います。

作業療法の様子
言語聴覚療法(Speech-Language-Hearing Therapy: ST)

 言葉が出にくい、言葉の理解ができない、発音が不明瞭など言語機能の評価・治療を行います。また食事でむせてしまうなどの嚥下障害に対して評価・治療を行います。

言語療法の様子

(更新日:2023年5月1日)