リハビリテーション科
対象者ひとりひとりについて医学的・社会的視点から身体能力や生活環境等を十分評価し、それぞれの目標に向けて適切なプログラムを作成します。
《回復期病棟でのリハビリテーション》
2015年4月1日より、365日体制のリハビリテーションを回復期病棟にて開始しました。
入院当日より訓練を開始し、早期回復・在宅復帰を目的とし毎日集中的にリハビリテーションを行います。
《療養病棟でのリハビリテーション》
急性期医療の治療後、引き続き医療提供の必要な患者さんに対し、一日も早い在宅復帰をめざし、身体機能の維持・向上、生活の質の向上を目的としたリハビリテーションを行います。
《スタッフ構成(令和4年4月現在)》
理学療法士 21名
作業療法士 17名
言語聴覚士 6名
事務 1名
《リハビリに係る専門資格等保持者》 令和4年4月1日現在
資格名 | 人数 |
---|---|
認定理学療法士 生活環境支援理学療法専門分野 (介護予防) |
1名 |
認定理学療法士 神経理学療法分野 (脳卒中) |
3名 |
認定理学療法士 生活環境支援理学療法専門分野 (地域理学療法) |
2名 |
登録理学療法士 | 16名 |
認定言語聴覚士 失語・高次脳機能障害領域 |
1名 |
認定作業療法士 | 2名 |
呼吸療法認定士 | 2名 |
回復期セラピストマネージャー | 2名 |
がんのリハビリテーション研修会修了 | 20名 |
《施設基準》
- ・脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)
- ・運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
- ・呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)
- ・廃用症候群リハビリテーション料(Ⅰ)
- ・がん患者リハビリテーション料
理学療法室・作業療法室・言語聴覚療法室が同じフロアにあり、担当同士や担当以外の間でも患者さんのリハビリ状況を把握しやすく、様々な角度から目標に向けてのアプローチが可能となっています。
《理学療法》
病気やケガ等によって身体が不自由になった人々に対し、運動によって日常生活活動(起きる、座る、立つ等)や移動動作の改善または維持・予防をめざし治療します。
必要に応じて屋外での歩行練習や外出練習など、それぞれの生活場面を想定した訓練や、自宅退院に向けて家屋評価を行い、患者さんの状態に合わせながら必要なところへの手すりの配置や段差の解消なども具体的に提案します。

理学療法の様子
《作業療法》
日常生活の様々な動作の獲得を目指しながら、訓練室での訓練だけでなく、看護師・介護士と連携し実際の生活場面での身の回りの動作の訓練をすすめていきます。必要に応じてご家庭でもできるよう介助方法の指導も行います。また、家事動作の獲得にむけて洗濯や掃除、実際に買い物に行ってから調理を行うなど、退院後の生活に近い状態での訓練も行っております。
職業復帰への働きかけとしては、仕事の内容を確認しながらの動作訓練やパソコン操作、自動車運転に向けての運転機能評価システムでの評価訓練、言語聴覚士とともに高次脳機能(主に記憶面、注意面、認知面)評価訓練などもあわせながら行っております。

作業療法の様子
《言語聴覚療法》
言語機能の障害(失語・構音障害など)や食べること・飲みこみの障害(嚥下障害)に対し、評価治療を行います。
医師、看護師、管理栄養士と連携しながら、安心しておいしく召し上がっていただけるような食事内容や食事姿勢の検討、ご家族にもわかりやすいコミュニケーションのとりかたの指導も行っております。

言語聴覚療法の様子