後藤 佐和子(ごとう さわこ)
平成23年新潟大学を卒業後、地元の山形県立中央病院で初期研修し、当院で循環器内科・腎臓膠原病内科の専門的な後期研修を行う。 |
- 当院で研修をした理由を教えてください
- 初期研修が終了すると内科系の方は入局する方が多いようですが、私は後期研修医として市中病院で研修する道を選択しました。私が後期研修を始めるにあたっての目標は、内科的疾患(特に腎臓・膠原病・循環器・内分泌に関する疾患)を幅広く経験する中で、全身管理や手技を習得することでした。日本海総合病院は庄内地方の拠点病院としてそれらの要素が揃っていました。
- 研修内容について教えてください
- 私の場合は後期研修だったので外来から入院診療まで一通りを担当しました。腎臓・膠原病分野の疾患はもちろん、内科一般の診療も幅広く経験でき、内科の認定医を取得するにも最適と思います。私の平均的な1日をご紹介します。
7:30-8:20 病棟で自分は主治医の受け持ちの方の回診週1回新患外来を担当し、10症例くらいを診ます。
8:20-8:30 医局で休憩
8:30-9:00 透析室でプライミング・穿刺
9:00-11:00 朝の病棟回診・病棟業務
(指導医とともに回診します。常に20名以上の入院患者さんがおり、基本的に主治医制ですが、全員の担当医となります。)
11:00-12:00 透析回診
12:00-13:30 昼休み
13:30-16:00 専門外来
16:00-17:30 夕方の病棟回診
ある日に経験した症例を挙げてみますと以下のようにバリエーションに富んでいました。
(1) 慢性腎炎症候群の紹介(腎生検)
(2) レイノー現象は膠原病として精査
(3) 発熱と上肢挙上困難の高齢者はリウマチ性多発筋痛症と診断して治療
(4) 高齢者施設からの発熱患者さんは肝膿瘍と診断
(5) 急性腎障害の院内コンサルテーション
など。
学会や研究会での発表の機会もあり、準備は先生方が手助けしてくれました。症例にも恵まれ、現在は症例報告を学会誌へ投稿する準備をしています。 - 休日の過ごし方を教えてください
- 夜間や休日は当番制なので、非当番日は病棟からのコールを気にする必要がありません。また自分が当番の日に何か困ったことがあれば、他の先生方が必ず相談に応じて下さるので心配はありませんでした。
- 後輩へのメッセージをお願いします
- ここの最大の魅力は、頼りになる先生方が揃っておりいつでも相談できることです。指導医は出身大や経歴が異なるため、多様な考え方、診断・治療法を学ぶことができました。透析室・病棟のスタッフも穏やかで優しい方が多く、楽しく快適な研修生活が送れました。適度な忙しさなので、仕事の後は勉強する時間も十分取れ、魚やお酒が美味しい酒田を楽しむ機会もたくさんありますよ☆