専門外来

脊椎外来

診療日

 毎週水、木曜日(8:30~12:30)

開設場所

 日本海総合病院 整形外科外来

担当医

 整形外科部長 尾鷲和也

受付方法

 整形外科外来での完全予約制です。

お問い合わせ先

 日本海総合病院 0234-26-2001(代表)

脊椎外来概要

 脊椎は7つの頚椎、12の胸椎、5つの腰椎、および仙骨からなり、それぞれの骨は椎間板によってつながっていて、脊椎の中には脳からの命令を手足に伝える脊髄や神経根が通っています。椎間板等が加齢現象等によって不安定になると腰や首の痛みが出たり、また脊髄や神経の圧迫により、手足のしびれや神経痛、筋力低下、長く歩けない・ふらつくなどの歩行障害、時には頻尿や尿が出にくいなどの症状も出てきます。
 ところが、このような症状は脊椎だけが原因ではなく、末梢神経(手足の神経)の異常でも同様の症状がおこる場合があり、その場合は治療方法が全く異なります。脊椎外来では症状の原因を、病歴、身体所見、レントゲンやMRIなどの画像、神経ブロックなどを用いてできるだけ正確に診断し、手術的治療や専門的な観察が必要かどうかを見極めることに力を置いています。 脊椎の診察は、手足の感覚、筋力、腱反射、症状誘発テスト、画像所見などを丁寧にみる必要があり、一人一人の診察に時間がかかるため完全予約制となっています。
 当院で診断・治療を行っている代表的疾患を以下に述べます。いずれの疾患も重症例や難治例では手術治療が有効です。

1.腰部脊柱管狭窄症
 主に腰椎椎間板の変性(老化)が原因となり、下肢に行く神経が圧迫され、下肢の痛みやしびれ、筋力低下などを生じます。高齢者に多く、歩くに従い下肢の痛みやしびれが悪化して歩けなくなり、途中で休むとまた歩けるようになるという症状が特徴です。腰椎MRIでおおむね診断がつきます。100メートル以上歩けないような場合は後方から脊柱管を広げる手術を行うことが多いです。

2.腰椎椎間板ヘルニア
 急性に発症する片側性の下肢痛が特徴です。激しい腰痛の数日後に下肢症状が出ることもあります。働き盛りの比較的若年者に多くみられます。腰椎MRIで診断がつきます。保存治療でよくなる場合が多いですが、下肢の運動麻痺を伴う場合や痛みで歩行もできないような場合はヘルニア摘出手術を行っています。

3.頚椎症性脊髄症
 四肢のしびれ、手の使いにくさ、歩行時の下肢のふらつき、排尿のしにくさ等が特徴です。比較的高齢者に多く、転倒の原因にもなります。症状と頚椎MRIで診断がつきます。保存治療は無効で、日常生活で支障がある場合は頚椎を後方から拡大する手術治療が原則です。

4.胸郭出口症候群
 鎖骨と第一肋骨の間で腕に行く神経が圧迫される病気です。20代~50代くらいの比較的若年に多く、女性にやや多いです。多くは片側性ですが両側性の方もいます。肩こり、頭痛、肩甲部や前胸部の痛み、上肢のしびれやだるさ等を訴えます。頚椎からくる症状と非常に似ているため、頚椎疾患と間違われることもあります。通常は薬物、装具、ブロックなどの保存治療を行いますが、難治例には第一肋骨切除術を中心とした手術を行っています。

5.上殿皮神経障害
 骨盤の後方で知覚神経である上殿皮神経が筋膜で圧迫されて生じます。症状は腰痛ですが、下肢まで痛みや苦しさを訴える場合もあります。前屈みで悪化する場合が多く、コルセットなどで腰部を固定すると症状が和らぐことが多いです。MRIなどの画像では診断がつきません。最近ようやくその存在が知られ始めた病態で、まだ世間一般あるいは整形外科医の間でもあまり知られていませんが、患者さんは非常に多く、薬物やブロックで改善せず、日常生活で困る場合は神経切除または剥離手術を行っています。

6.知覚異常性大腿神経痛
 大腿やその周囲の痛みを訴える患者さんの中にたまにみられます。股関節の動きに伴って症状が悪化する場合もあります。画像では診断できません。多くはブロックで改善しますが、難治例にはそけい靱帯等を切開する比較的簡単な手術を行っています。

7.梨状筋症候群
 殿部で坐骨神経が筋肉と骨盤の骨の間で圧迫されて、通常は片側の下肢の神経痛様の症状をきたす病気です。MRIなどの画像では診断できず、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症と間違われることもあり、座った姿勢で症状が悪化する場合が多いです。当科では坐骨神経ブロックで診断しています。難治例には梨状筋切除術を行っています。

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