第38回日本心血管インターベンション治療学会東北地方会

会期平成27年7月26日

公益ホール(酒田市公益研修センター)

講師菅原重生先生

会長挨拶

菅原重夫 先生 第38回日本心血管インターベンション治療学会東北地方会
会長 菅原 重夫 (日本海総合病院循環器内科)


このたび、第38回日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)東北地方会の会長をつとめることとなりました。山形県酒田市の公益ホールを会場として、開催に向けて鋭意準備をすすめております。おかげさまで、地方での開催にもかかわらずメディカル41演題、コメディカル18演題と多くの演題をご応募いただきました。皆様とともに活発なディスカッションができることを楽しみにしております。

 さて、最近の心血管インターベンション治療の進歩は目覚ましく、治療として確立した感のある冠動脈インターベンション(PCI)も、治療デバイスや治療技術、抗血小板剤などの薬物治療、イメージング技術の進化などにより、より安全で確実な治療へと進化してきています。末梢血管インターベンション(EVT)や、経カテーテル的大動脈弁植込術(TAVI/TAVR)をはじめとした構造的心疾患(SHD)に対するインターベンション治療も積極的に行われるようになり、心血管疾患の患者さんの治療の選択肢が確実に広がってきています。本地方会を幅広く最新の治療内容や技術を皆で共有しレベルアップしていくための場にしていただきたいと思っています。ランチョンセミナーでは上妻謙先生に「カテーテルインターベンションの進歩と最近の動向」、メディカル特別講演では五十嵐康己先生に「CTOPCIUPDATE」のタイトルでご講演いただく予定です。

 今回、東北地方会ではじめての企画として、若手研究者を対象に優秀演題を選考するセッションを設けました。応募いただいた演題は研究部門4演題、症例部門6演題で、それぞれの部門から各1演題が選ばれ、翌年のCVIT総会の優秀演題賞のセッションで東北地方会の代表として発表していただくこととなっております。ぜひ皆さんで選考セッションを盛り上げてもらいたいと思います。

 さらに最近、チーム医療の重要性がますますクローズアップされてきていることも実感されるところであり、コメディカルの特別講演およびシンポジウムは「チーム医療でインターベンション治療の質を高める」ことをテーマとした内容を企画しております。一般演題も含め、職種を超えた活発なディスカッションを期待しています。

 地方での開催でご不便をおかけすることもあるかもしれませんが、地方ならではのおもてなしができるよう病院スタッフを中心とした事務局スタッフが手作りで準備をすすめています。ぜひ、夏の酒田にお越しいただき、学会はもちろん、おいしい食べ物(時期的には岩がきが最高です)、観光(山居倉庫や土門拳記念館など)、自然(日本海や鳥海山、最上川など)、隣接の鶴岡市にある世界一のクラゲの展示で有名な水族館(クラゲドリーム館)など、酒田だけでなく山形県庄内地方を楽しんでいただきたいと思っております。多くの皆様の参加を心よりお待ちしております。
 
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